私が実際に円形脱毛症になって気づいたこと
子供の頃から今に至るまで大なり小なりストレスにさらされて生きているわたしですが、子供の頃の一時期ストレスが大きくて円形脱毛症になりました。中学生の頃の出来事です。中学生になると、だんだん勉強が難しくなり楽しみだった英語の授業にもついて行けなくなるなど勉強の遅れに対するストレスで毎日苦しんでいました。元々は物ごとを深く考えないあっけらかんとした性格ですが、その時期は周りからのプレッシャーやわたしは長女なので下の子のお手本にならなくては・・・という妙な自意識から性格がゆがみはじめていました。勉強が出来なくて意固地になっていたのだと思います。次第に素直さが失われ友人や家族と対立することも増えていったのです。
そんな日々がしばらく続いていたある日のこと。母が「あんた頭に禿が出来ているよ」と・・・。何をバカなこと言っているんだと初めは笑っていましたが母が「ここさわってごらん」と言ってわたしの手を後頭部に・・・。触ってみるとつるっとした感触。うちには当時三面鏡があったので急いで後頭部を確認してみると円形に禿げた箇所が3つも・・・。嘘でしょ!絶対信じない!何かの間違えだ!と現実逃避しましたが、母がすぐなんとかしたほうがいいと、ヘアージュ育毛剤と豚の毛かイノシシの毛で出来たヘアブラシを買ってきてくれました。「とにかく毎日育毛剤を使って、それから動物の毛で出来たヘアブラシでぽんぽんと禿げた部分を叩きなさい」と。硬めの毛が密集したヘアブラシは普通のブラッシング用ではなくて取っ手にバネが付いていて頭皮を刺激するためのモノでした。そのヘアブラシで毎日禿げたところをぽんぽん刺激して数が月経った頃ようやくツンツンと髪の毛が生えてきたのです。
子供でも禿げるんですよ・・・人間って。ストレスが許容範囲を超えるとこうやって見えるところに異常を示すのです。動物でも同じですよね。身近なところで言うと犬や猫でも栄養状態が悪かったりストレスが多かったりすると部分的に毛が薄くなったり禿げたりします。人間も動物には違いないからこんなふうに子供でも円形脱毛しちゃうのです。当時は本当に悲しかったけど家族の気遣いや家族のチカラによって幸いなことにわたしは短期間で円形脱毛を克服することが出来たのです。円形脱毛症になったのはその時だけ。それがきっかけでストレスを溜めないように気をつけています。薄毛もストレスによるモノが大きいのでそこに気をつけるべきでしょう。