押し込められるのは犬の体
Posted on by a6n29k8h4q
解放がない。人間の体と逆らしい。発散し自由や解放感がよい循環になる人間とはかなり違う。なんでも押し込み体の中に溜め込んでいる。反芻してはさっき食べたものの咀嚼を繰り返す牛と似ているが違う。発散するものを殴り殺すかのように殺してでも体の中に溜め込んでいく。それを訳のわからないことで転がしているらしい。嫌な生き物だ。転がしながら尻で発声するという。凡そ生きているものの成り立ちとかけ離れた話である。尻で発生するためだとしても、犬というものが尻でやることの執拗で不幸にすぎることと言ったらどうだろう。その不幸に触りたくない、そんなにも不幸な体を感じ取りその人間の想像を越えた不幸を知りたくない、そんなことばかりを考えていた。触るな!というのが犬との戦争だ。犬という生き物は、人が触り撫でないと死んじゃう!とことあるごとに言う。人間の言うことを聞くはずだ。触るな!と言うと、あんたのせいだと言って訳のわからないことが起きた。触るな!という一つのことで或いは死んでしまったのかもしれない。幽霊か何かのような声が聞こえるようになった。触って~。ひゅルルる。ぎょっとするような時、近すぎる声が触って~と幽霊のように言うのだからホラーだ。あり得ない。